2012年03月03日

野半の里~蔵乃湯

   温泉放浪記 7



 和歌山県かつらぎ町の「野半の里 蔵乃湯」です。


2月29日のうるう日、蔵乃湯に初めて行って来ました。


 驚いたのはこの野半の里には5本もの原泉を有していて

比較的浅い地層から湧出している事。(第5原泉は1100メートルの深さで汲泉)

そして全ての浴槽が原泉かけ流しで有る事。


 原泉の5本とも、冷泉なので加温はされている様です。


  「蔵乃湯」には1号泉~4号泉の4つの原泉が給泉されています。




 先ずは内風呂の浴槽です。





一つは大きい目の浴槽には、1号泉と4号泉を混ぜたもの・・・・・

  1号泉の成分は「含二酸化炭素ー鉄・ナトリウム・塩化物強塩冷鉱泉 (泉温20.6℃・湧出量120ℓ / 分) 
  4号泉は「含二酸化炭素ーナトリウム・塩化物冷鉱泉 (泉温19.2℃・湧出量300ℓ / 分)
   似ている二つの温泉を混ぜた温泉が注がれています。

    感想:黄濁色(透明度10㎝)、鉄分臭有り、ヌルっと感なし、塩味がする


小さい目の浴槽には3号泉を鉄分濾過した湯を張っています。

  3号泉の成分はメタケイ酸含有の冷鉱泉 (泉温18℃・湧出量150ℓ / 分)

    くせのない泉質なので、シャワーや蛇口のお湯としても使用

    感想:無色透明、臭いもなく味もない





   
   そして、露天風呂。

 こちらは2号泉をかけ流し。

   泉質はナトリウム・塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(泉温19.1℃ 湧出量250ℓ / 分)
   
 私個人の好みとしては一番好きな源泉。

   白濁した温泉でほのかに“土の臭い”があり効能が有りそうです。

    このように白濁しているのと独特の温泉臭がするのが和歌山県内では珍しいです。

   感想:白濁していて、独特の土の様な臭いが有る。 ヌルっと感はないが和歌山県内では「雲取温泉」の湯に似ている。


 とても楽しく温泉を楽しめる日帰り温泉施設。

   宿泊施設が無いのが残念ですが

     充分に大地の恵みを堪能できる、温泉施設・・・「蔵乃湯」です。



    「野半の里 蔵乃湯 老鶴館」

     場所:伊都郡かつらぎ町佐野702
     ℡:0736-22-1005
     営業時間:10:00~23:00(受付は22:00まで)
     定休日:無休
     入浴料:800円
     その他:駐車場有り、シャンプー・ボディソープ有り


                   
  


Posted by こまっちゃん at 10:32Comments(0)温泉放浪記

2012年02月26日

ふくろうの湯

   温泉放浪記 6


 
 和歌山市本町 「ふくろうの湯」


 和歌山市にずっと住んでいる中年以上の方は、

丸正百貨店と云う名前に懐かしさを感じる人も多いと思います。


 旧丸正百貨店が新築され、昔の面影を残しながらも現在の建物になり数年もしないうちに“丸正”は倒産。

(本町)2丁目のランドマークが無くなり、本町界隈の活気が失われるきっかけになってしまいました。


 その旧丸正百貨店の

 残った建物をどのように使うか、行政もふくめ紆余曲折が有ったようですが島精機資本の「和島興産」が買収。

現在の「フォルテ和島」として、1階はスーパーマーケット、2階以上は複合施設として生まれ変わりました。


 そして、地下1階には「天然温泉 ふくろうの湯」が開業しました。





 地下1500メートルから汲み上げる原泉は鉄分を多く含む食塩泉で、炭酸濃度も濃く療養泉としても充分なものです。

小さいながらも原泉かけ流しの湯船や、やや広めの加水された湯船、壺湯、ミスト湯船、寝湯、サウナなどゆっくり過ごせる施設が整っています。


 お薦めはやはり原泉かけ流しの湯船。

大人5~6人が入ればいっぱいになる小さなものですが、成分の濃いこの温泉を堪能できます。

鉄分を含んだ茶褐色のお湯は舐めるとかなり塩っぽく、透明度は10センチ弱。

しばらく入浴していると肌に炭酸泉特有の気泡がまとわりついてきます。


 原泉風呂は湯温は40℃弱とくらいとぬるめで長湯もでき、食塩泉+炭酸泉なのでとても暖まるのが特徴です。






 館内はとてもきれいで高級ホテルのようで、とても気持ち良いです。






 「天然温泉 ふくろうの湯」

  場所:和歌山市本町2丁目2-1 フォルテワジマ地下1階
  ℡:073-423-4126
  営業時間:10:00~23:00(日曜~木曜)  受付終了22:00
         10:00~24:00(金曜・土曜・祝日前) 受付終了23:00
  定休日:第3火曜
入浴料:1000円 (タオル、バスタオル、ボディソープ・シャンプー・リンス・他アメニティー 無料で有り)



 「ふくろうの湯」について

 原泉温度:32.3℃
 湧出量:65ℓ / 分
 給湯方法:加温有り、一部湯船加水加温有り
 泉質:含二酸化炭素・ナトリウムー塩化物ー炭酸水素塩強塩泉

 温泉の感想:鉄分の濁り有り、鉄分臭有り、ヌルっと感なし、湯上り後はとても暖まる


  


Posted by こまっちゃん at 20:47Comments(0)温泉放浪記

2012年02月24日

夢想乃湯

    温泉放浪記 5


 和歌山市本町にある「夢想乃湯(本町温泉)」です。


 こちらは公衆欲場、いわゆる銭湯でありながら天然温泉を楽しめる所です。

昭和22年に普通の銭湯として開業していましたが、当時の御主人の桝谷久雄氏は大の温泉好きで自分の銭湯にも温泉を持ちたいと日本全国の温泉を調査、研究していたそうです。

平成2年になり自分の銭湯の下に温泉が湧き出る夢を三回見たそうです。
それで平成4年に浴場近くの敷地でボーリングをしたところ1500mの深さから温泉が自噴しました。

平成6年から銭湯の一角に給湯を始め、温泉名は夢の中から誕生したので「夢想乃湯」と命名。





  この湯船、大人が10人くらいでいっぱいになるのですが原泉かけ流しというのが嬉しい。


 私が訪れたのはこの2月23日 午後2時過ぎ。

この原泉かけ流しの湯船には8人ほどの温泉を楽しむ人たちが居ました。

 入浴している人たちの間をすり抜けるようにして湯船に浸かり、温泉を堪能。

お湯の温度は高くなく、長湯をしても湯あたりしない優しいお湯です。


 温泉は炭酸ガスや重層を含んだ食塩泉で、鉄分も含まれているため茶褐色に濁っています。

鉄分を多く含んだ炭酸泉で透明度10㎝、しばらく浸かると肌には気泡ができます。

 湯上り後も食塩泉のためか体はポッカポッカ。


  和歌山市内で本格的な温泉を銭湯料金で楽しめるのがこの「本町温泉 夢想乃湯」です。






   「本町温泉 夢想乃湯」

   入浴料:420円
   場所:和歌山市本町6-50
   ℡:073-422-5992
   営業時間:13:00~24:00
   駐車場:有り
   その他:石鹸、シャンプー等なし(有料で販売しているのですが、持ち込み可能です。)



   「夢想乃湯」(温泉)について

   泉質:含二酸化炭素ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉
   原泉温度:33℃
   湧出量:81ℓ / 分
   給湯方法:原泉かけ流し、加温有り
   感想:茶褐色に濁った湯、臭いヌルっと感なし、かなり塩っぽい味、炭酸気泡有り



  


Posted by こまっちゃん at 00:10Comments(4)温泉放浪記

2012年02月22日

山乃湯(犬鳴山温泉)

    温泉放浪記 4


 今から10数年前。

私が温泉大好き人間になるきっかけになった温泉。

 犬鳴山温泉にある「山乃湯」。

ひなびた小さな日帰り入浴施設ですが、温泉のお湯の“素晴らしさ”を実感した記憶は今でも鮮明に覚えています。






 10数年ぶりに訪れた「山乃湯」ですが、以前と全く変わっていないのがとても嬉しい。

湯守をされているご夫婦も元気そうで、おばあちゃんは休憩室の片隅で毛糸で編みものをしたり、おじいちゃんは温泉のタンクの手入れをされたりしていました。





  男湯の湯船


 「山乃湯」にはこのような小さな湯船が男湯と女湯にひとつずつしかありません。

浴室の一方が天井までガラス張りになっていて、露天風呂のような気分になります。

この温泉の一番いいところは“泉質”です。

少し白濁したもので、とてもズルズルっとした肌にまとわりつくようなお湯です。

ほのかに硫黄の香りがして、温泉の素晴らしさを実感できます。

 こちらは原泉をかけ流しで、お湯の気持ち良さは龍神温泉や湯の峰温泉以上だと思います。


 和歌山市内から1時間で行けるひなびた秘湯。

      犬鳴山温泉 「山乃湯」。

温泉の魅力を堪能できるということで、私はとても気に入っています。




    休憩室です。



   「山乃湯 (犬鳴山温泉)」

   場所:大阪府泉佐野市大木2234
   ℡:072-459-7015
   営業時間:10:00~18:00
   定休日:無休


   温泉紹介

   泉質:ナトリウムー炭酸水素塩泉
   原泉温度:18℃
   湧出量:13.7ℓ / 分
   給湯方法:原泉かけ流し、加温有り
   感想:白濁した湯、ほのかな硫黄臭、ヌルっと感はかなり有り





  


Posted by こまっちゃん at 00:09Comments(0)温泉放浪記

2012年02月21日

西浜御殿の湯

    温泉放浪記 3


 和歌山市内には天然温泉が8か所あります。

「西浜御殿の湯」はそのうちの一つで、我が家から一番近い所にあります。

場所は大浦街道西浜近くにある“ユーバス和歌山店”です。

暖かい時期にはよく自転車で行きますが、寒いこの時期はさすがに車でないと帰りに湯ざめしてしまいます。




  露天風呂




  内湯



 温泉の源泉はこの2カ所と‘つぼ湯’の3カ所に給湯されています。




 ユーバス和歌山店は平成9年にスーパー銭湯としてオープンしましたが、平成12年に温泉掘削をして700mの深さから28.4℃の温泉が湧出しました。


 温泉の感じは少しだけヌルっと感があり無臭のお湯で、かなり高濃度の食塩泉のおかげで湯上り後もいつまでもポカポカと温かく湯ざめしにくいのが特徴です。

入浴後しばらくしてから、肌がスベスベするのを感じる事ができとても気持ちが良いです。






   温泉紹介

   泉質:ナトリウムー塩化物泉
   原泉温度:28.4℃
   湧出量:23ℓ / 分
   給湯方法:加温あり、循環式
   温泉の感想:少し塩分有り、無臭、若干のヌルっと感有り。
           




   「ユーバス和歌山店・西浜御殿の湯」


   場所:和歌山市湊20
   ℡:073-426-2641
   営業時間:6:00~翌3:00(第2月曜は12:00~、祝日の場合は第一月曜は12:00~)
   定休日:無し
   温泉入浴料金:780円
   朝風呂料金:500円(6:00~12:00)
   駐車場:有り

  


Posted by こまっちゃん at 00:17Comments(2)温泉放浪記

2012年02月17日

海舟の温泉(白浜温泉)

  温泉放浪記 2


 海舟の温泉(白浜温泉)



 今週の月曜日から2泊3日で、白浜の「浜千鳥の湯 海舟」に行って来ました。



久しぶりの温泉一人旅です。


 さてこの海舟、一昨年の年末年始に一度訪れた事があったのですがとにかく温泉設備が充実しており、一度ゆっくりと訪れてみたいと思い今回は2泊してきました。

 こちらには大浴場、露天風呂のほかに、貸切露天風呂が3つと混浴露天風呂が一つありまして一つの宿泊施設でいくつもの湯船を満喫できるのが魅力です。

 そして温泉の自家原泉も2本あり、「文殊の湯」と「合気の湯」という2種類の温泉を楽しめます。


  それでは、温泉紹介です。





   大浴場~湯船が2つあり1か所で2種類の温泉を楽しめる





   露天風呂








   3つある貸切露天風呂





   混浴露天風呂~目の前に海を眺望できる



  2つある原泉について


   「文殊の湯」

   泉質:ナトリウムー塩化物炭酸水素塩泉
   原泉温度:54℃
   湧出量:220ℓ / 分
   給湯方法:原泉かけ流し、外気温により加水している

   感想:ヌルっと感は少ないが、ほのかな硫黄の臭いがあり結構暖まる


   「合気の湯」

   泉質:ナトリウムー塩化物温泉
   原泉温度:61度
   湧出量:262ℓ / 分
   給湯方法:原泉かけ流し、外気温により加水している

   感想:ヌルっと感は少なく、ほとんど無臭 柔らかく優しい感じ


  
 温泉は素晴らしい2種類の温泉で、各湯船もそれぞれ嗜好をこらしています。
特に私のお気に入りは海岸に面した「混浴露天風呂」
時期にもよると思いますが、ほとんどが貸切状態で波音を聴きながら夜空を満喫できます。

 またこの宿「海舟」の料理も素晴らしく、接客も申し分なし。
必要以上に宿泊客に干渉することなく、ゆっくりと過ごせる宿です。







   「浜千鳥の湯 海舟」

   和歌山県西牟婁郡白浜町1698-1
    ℡:0739-82-2220


  


Posted by こまっちゃん at 02:58Comments(4)温泉放浪記

2012年02月16日

崎の湯(白浜温泉)

   温泉放浪記 1


  崎の湯(白浜温泉)


 私は温泉が大好きです。

和歌山県内にはありがたい事に名前の付いている温泉だけでも70か所以上有り、私もその中の半分近くは今まで行った事があります。
もちろん私がブログを始める以前でしたが、これからは「温泉放浪記」として出来るだけアップしていきたいと思います。





 白浜温泉には外湯としての施設が代表的な所だけでは5か所ありますが、今回紹介する「崎の湯」は白浜温泉のシンボル的な外湯で海に面した露天風呂に簡単な脱衣場を併設したところです。

特徴は露天風呂の目の前がすぐ海で、岩礁に打ち寄せてくる白い波が間近に迫り自然と一体化したような開放感を楽しめるのが魅力です。

泉質は少し硫黄のにおいがするナトリウムー塩化物炭酸水素塩泉で少しだけヌルっとしたお湯でした。

原泉温度も86℃と高く加水はしているもののかけ流しのお湯を楽しめます。


 私が初めてこの「崎の湯」を訪れた十数年前は入浴料は無料でしたが、今は400円となっています。
管理されている人にお話しを伺ったのですが、台風が来た時はもちろん大潮の満潮時と海が荒れた日などは湯船が海に浸かる事もしばしばあるそうで、そうなると湯船の掃除に数日かかったりするそうです。
台風時には事前に仕切りの壁板を撤去したりして大変だそうです。





 またこの崎の湯の歴史も古く、1300年以上前に天皇や皇子たちも来湯し日本書紀や万葉集にも登場しているそうです。



   『崎の湯』

    場所:和歌山県西牟婁郡湯崎1668
    ℡:0739-42-3016
    利用時間:8:00~17:00 (季節によっては変わります)
    休館日:水曜日
    駐車場:有り

    泉質:ナトリウムー塩化物炭酸水素塩泉
    原泉温度:86℃~83℃
    湧出量:不明 (原泉が複数のため測定不能)
    給湯方法:原泉かけ流し、加水有り




  


Posted by こまっちゃん at 01:49Comments(4)温泉放浪記